月別アーカイブ: 2015年3月

リサイクルトナーの品質について

メイドインジャパンは魔法の言葉

リサイクルトナーを激安販売 | アップライズ
メイドインジャパンという言葉は、魔法の言葉になってますね。
特に食品や家電、自動車業界でのブランド力は絶大です。
これと同じように、リサイクルトナーの世界でもメイドインジャパンというブランドは存在します。
しかしながら、日本でも「利益追及」のための粗悪品が存在しているのも事実です。
日本製だから安心という時代ではなく、客観的な評価がなければ、いくら日本製と言っても信頼に値しない時代になりました。
モラルが低下したという現実もありますが、価格競争による影響の方が大きいでしょうね。
そのために、各メーカーは「品質」に関する「客観的なお墨付き」が必要になったんです。
では、その客観的「お墨付き」とはなんなのか。
一般的には「ISO」が有名です。
「ISO」を取得するということは、「世界標準」だということを世間に示す最も客観的な基準になります。
但し、ISOを取得したから安心だということにはなりません。
ISOは、あくまで、ISOの基準に照らした上で、工程上問題なく製品化されたものという証に過ぎないからです。
ISOを取得した会社でも、ISOの審査上だけ化粧した情報を作り、審査をパスした会社もあります。
以前、「ISO9000」が実は「USO800」だと言われた時代もありました。
でも、今は違います。
ISOの存在が正しく理解されてきたという側面もありますが、ISOが世界唯一の標準化団体だという認識されてきたためです。
よく比較される指標に、「TQC」があります。
何が違うのか、目的は同じです。
両方ともに品質を管理するためのアプローチです。
しかし、この両者には決定的は違いがあります。
TQCとは会社が行う「努力」にすぎません。
つまり、社外的な説得力はほぼ「ゼロ」です。
いくら、うちの会社はTQCに取り組んでいるって言ったところで、「あ〜そうですか」で終ってしまいます。

これに対して「ISO」とは国際標準化団体が「品質に対して、客観的なお墨付きを与える」のが目的です。
実際に、私自信もこのISOに今までに何度も取り組んできたので、その内情な熟知しています。
中身をご存知の方も多いですが、すべてが理詰めです。
TQCが「品質管理」でISOが「品質保証」。
全然違いますね。
少なくとも、ISO9000シリーズを取得することは、現場レベルでもかなり大変です。
いくら、取得が目的と言っても、取得すればそれに縛られる訳ですから、客観的には「安心」できます。
しかしながら、リサイクルトナーの世界では、いくらISO9000シリーズ取得向上製品でも「不良」は存在してしまいます。
製造工程ではISOに準拠した製造手順で製品が作られていても「不良」は出ます。
それじゃあ「品質保証」にならないだろ!ってことですけど、「品質保証してるから不良は起きない」という訳ではないんです。
その理由はいくつもあります。
まず、トナーカートリッジの部品の問題。
部品の多くはプラスチックやアルミですから、時間と共に劣化や摩耗します。
基本的にそれらは交換しますが、100%摩耗を確認できる訳ではありません。
また、印字チェックする際も限界があります。
そして最も大きな問題は、「リサイクルトナーとは様々な環境で使われてカートリッジを再利用したもの」という部分です。
つまり、返却されるカートリッジはすべてが同じ環境で使用されたものではない、ということです。
何千枚もプリントしたカートリッジですから、様々な問題が中には発生しています。
ですから、どんなに工場が頑張っても、不良品を「ゼロ」にすることは不可能です。
そのために、機種ごとに「再生回数」というのが決められているんですね。
後、出荷時に問題がなくとも、純正品と異なり配送過程で様々なトラブルに会うことも珍しくありません。
純正品は基本的に「メーカー」が販売店に直接納品します。
メーカーが納品しますから、トナーカートリッジがどれ程精密で繊細かを知っています。
そのため、絶対に商品を粗末に扱うことはありません。
ですから、運搬時に不良が発生する可能性は極めて低くなります。
これに対し、リサイクルトナーを販売する会社は、宅配業者を利用せざる得ない事情もあります。
そのため、どんなに「精密機器」という扱いを求めても、何人もの人を経由しますから、その間にいろんな扱いを受けることになります。
中には投げられることがあるかもしれません。
それが原因で、「不良」になることも多々あります。

このような可能性を理解できれば、上手にリサイクルトナーと付き合うこともできますし、コストも安く抑えることできます。
このような背景から、ほとんどのリサイクルトナーメーカーは1年間の保証を行っています。
まず、リサイクルトナーを購入する際にはこのような事情を理解することが重要ですね

リサイクルトナーを販売するECサイトについて

リサイクルトナーのECサイト運営

ECサイトの仕組み・変遷

リサイクルトナーを激安販売 | アップライズ

自分の会社はもともとは「システム」を構築していた会社なんですけど、ご存知の方も多いと思いますが、今、社内システムを一から構築する企業はほとんどありません。
あのIBMが「システムは終わった」と言う程ですから。
なんで、システムが終わったのか。
それは、「クラウド」と呼ばれるサービスが出来たためです。
これが可能になった背景は、ネットワークの高速が大きいですね。
あと、ブラウザ環境が物凄く高度化したため、従来社内で組むシステムは大体ブラウザで対応可能になった。
例えば、昔なら何十万もするデータベースはフリーの「mySQL」という仕組みに置き換わり、それを処理するためのデータベース言語も「PHP」等で100%対応可能となった。
さらには、JavaSCRIPTの進化により、「よりグラフィカルになり、さらにサーバー負荷も低減させることも可能となった」
例えば、みなさんがインターネットでリサイクルトナーを注文する場合、当社のEコマースシステムであったり、楽天の販売サイトを利用します。
その昔、このシステムというのは、ものすごく高価だったんです。
なぜなら、データベースがインターネット上に乗らなかったから。
つまり、インターネット上で注文した情報は一旦、社内のシステムへ情報が送られ、その情報をブラウザに転送する、といった方法しかできなかった。
それが、いわゆる「CGI」と呼ばれていたものです。
この仕組みはアドレスの後に「パラメータ」と言われるものを付けて送信する方法です。
今でも、外部のEコマースを利用するような販売サイトであれば、この方式を利用しています。
当社はリサイクルトナーを販売しているので、それを例に説明すると、インターネットで「リサイクルトナー」を注文する際、販売会社は注文した商品に関連する情報をEコマース処理会社に転送します。
これがアドレスの後ろに付く「パラメータ」と呼ばれる部分です。
受け取った情報からEコマース会社は、確かに受け取りました、という情報を販売会社のサイトへ送り、注文が成立すると言った仕組みです。
この仕組みでは、販売会社にシステムノウハウは必要ありません。
そのため、サイト運営上の人的な負担も少なく済みます。
これに対して、「PHP+mySQL」と言ったシステムは、Eコマースを自社で構築するために利用する仕組みです。
社内にシステムを組むノウハウがある場合には、この方法の方が遥かに利便性が高いといえます。
それは、リサイクルトナーのデータベースと一緒に管理することが可能であるということと、サイトの変更やカスタマイズを行う際の費用も必要ないためです。
逆に言うと、その分の費用で価格を安く抑えられることも可能になります。
実際に外部のEコマースを利用する際には、月額あるいは1点あたりとかで契約しますが、その分は価格に転嫁しなければ採算に合わないはずです。
もし、極めて安いにも関わらず、また外部のEコマースを利用してリサイクルトナーを販売している会社を見かけた場合、少なくとも自分はそこの商品を買わないと思います。
どんな粗悪品なんだろうと、逆に疑っちゃいますから。

ECサイト構築のハードル

さて、話をサイトの問題に移します。
実はECサイトを運営すること自体、最近では本当にハードルが下がりました。
普通に「パック」として利用できるEコマースサイトが山のようにありますから。
しかし、逆に言うと「ハードル」が下がった分、ライバルが多くなることを意味します。
極端な話、「リサイクルトナー」のECサイトを作り、翌日から販売することも、ある程度のやる気と知識があれば可能だと思います。
しかし、だからと言って、それが商売になるかどうかは別問題。
リサイクルトナーは売り切りではなく、カートリッジの回収から納品に至るステップが多く、また、品質の差もあります。
循環型のビジネスは、「信頼」がすべてですから、安くするための努力だけではどうしようもないんですね。
もし、自分がこれからECサイトを構築するなら、そのサイトでしか手に入らないような商品を売りたい。
それが何かを見つけるのは、リサイクルトナーを売るよりももっと大変かもしれませんが。

ちょっと難しい話になってしまいましたが、要約すると、以下のようになります。

  • ECサイトは内部システムと外部システム(Eコマースサイト)の連携でなりたっている
  • 外部システムを内製化できる企業は販売コストを安く設定することが可能
  • 外部システムを他社に任せている販売サイトは、その分の料金が価格に転嫁されている
  • 今では誰でも外部システムをパックで利用することが可能
  • しかしリサイクルトナーの販売はノウハウが必要であるため、誰しもが扱えるものではない

【キヤノン式リサイクルトナー】クローズドループリサイクルとは

キヤノン式リサイクルトナー クローズドループリサイクルとは何か

地球環境とリサイクルトナーの関係

リサイクルトナーを激安販売 | アップライズ

我々が暮らす地球上には約78%の窒素と20%の酸素、それと約0.04%の二酸化炭素で構成されています。
今、問題になっている二酸化炭素は、実はたったの0.04%しか存在していません。
にも関わらず、「地球温暖化」の主原因とされています。
「二酸化炭素」とは化学式では「CO2」。
一つの炭素元素と酸素が結びついてできます。
一般的には地球温暖化は二酸化炭素が悪役のように思われていますが、実は、確固たる証明はなされてません。
おそらく、都市化と二酸化炭素の関係から温室効果ガスとして、地球温暖化の原因ではないかと考えれているようです。
さて、そんな二酸化炭素とリサイクルトナーの関係をちょっと考えてみます。

低炭素社会とリサイクル

低炭素社会とは、いわゆる「二酸化炭素」の排出を少なくししようという取り組みですが、実は「リサイクル」と深い関係があります。
例えば我々が扱っている「リサイクルトナーカートリッジ」はあのように小さい中に、ものすごく多くの部品で構成されています。
そして、ほとんどがプラスチックと、鉄・アルミ・銅と言った金属で占められています。
それらの部品は「金型」を元に作られますが、その「金型」ひとつとっても、造形過程でものすごく多くの「二酸化炭素」を排出しています。
実は、本当の循環型低炭素社会を実現するためには、部品ひとつひとつを、すべて「標準化」する必要があります。
各メーカーは、現在そのための取り組みをしているようです。

クローズドループを支える先進のリサイクル技術

キヤノンの取り組みは、キヤノンのカートリッジを回収し、それを新品同様の製品にするためのひとつの取り組みですが、これはエプソンが行っている「環境推進型トナー」という手法とほぼ同じです。
回収したリサイクルトナーをリユース部分とリサイクル部品とに選別し、一つ一つの部品の磨耗具合をチェックする(目視)。
そして、リサイクルする際に部品が選別されやすいように「色分け」を行う。
また、新品の製品を製造する際にも、リサイクルされることを念頭に部品を分解しやすいように設計する。
キヤノンではさらに、「リサイクルトナー」のためのプラントまで作っています。

以前、エプソンの環境推進についてレポートを書きましたが、キヤノンの場合エプソンと異なり、ブランドとして取り組み以上に生産性や利益の面も重視した取り組みをしています。
単に、ユーザーに対するイメージ戦略だけでなく、リサイクルトナーとしてキヤノンのブランドを活かしつつ、「採算ベース」でこのプロジェクトに取り組んでいる訳です。

この取り組みにおいては部品のの標準化と少種類化という取り組みがされています。
先ほども書きましたが、リサイクルトナーを設計の段階から「リサイクルすることを基本」に設計しています。
特にプラスチックは他の金属部品と異なり、同じ部品へ再生させることが極めて難しい材料です。
しかし、キヤノンは

「材料毎の色分け等が施された自社製品の特徴を最大限活用した、独自の装置を開発」

しリサイクルの効率化を計りました。

キヤノンはこの取り組みを全世界的に広げようとし、そのための「世界会議」も開いています。

しかし、このような取り組みは、我々のような「リサイクルトナー」業界でも同じようなステップで製品を製造してはいます。
では、どこが違うのか。
実は基本的な違いはなく、目的とするところは同じです。
逆に我々にとっては、より簡単に安くリサイクルができる可能性を含んでいます。
キヤノンの取り組みを今後も注視する必要があります。