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リサイクルトナーを販売するECサイトについて

リサイクルトナーのECサイト運営

ECサイトの仕組み・変遷

リサイクルトナーを激安販売 | アップライズ

自分の会社はもともとは「システム」を構築していた会社なんですけど、ご存知の方も多いと思いますが、今、社内システムを一から構築する企業はほとんどありません。
あのIBMが「システムは終わった」と言う程ですから。
なんで、システムが終わったのか。
それは、「クラウド」と呼ばれるサービスが出来たためです。
これが可能になった背景は、ネットワークの高速が大きいですね。
あと、ブラウザ環境が物凄く高度化したため、従来社内で組むシステムは大体ブラウザで対応可能になった。
例えば、昔なら何十万もするデータベースはフリーの「mySQL」という仕組みに置き換わり、それを処理するためのデータベース言語も「PHP」等で100%対応可能となった。
さらには、JavaSCRIPTの進化により、「よりグラフィカルになり、さらにサーバー負荷も低減させることも可能となった」
例えば、みなさんがインターネットでリサイクルトナーを注文する場合、当社のEコマースシステムであったり、楽天の販売サイトを利用します。
その昔、このシステムというのは、ものすごく高価だったんです。
なぜなら、データベースがインターネット上に乗らなかったから。
つまり、インターネット上で注文した情報は一旦、社内のシステムへ情報が送られ、その情報をブラウザに転送する、といった方法しかできなかった。
それが、いわゆる「CGI」と呼ばれていたものです。
この仕組みはアドレスの後に「パラメータ」と言われるものを付けて送信する方法です。
今でも、外部のEコマースを利用するような販売サイトであれば、この方式を利用しています。
当社はリサイクルトナーを販売しているので、それを例に説明すると、インターネットで「リサイクルトナー」を注文する際、販売会社は注文した商品に関連する情報をEコマース処理会社に転送します。
これがアドレスの後ろに付く「パラメータ」と呼ばれる部分です。
受け取った情報からEコマース会社は、確かに受け取りました、という情報を販売会社のサイトへ送り、注文が成立すると言った仕組みです。
この仕組みでは、販売会社にシステムノウハウは必要ありません。
そのため、サイト運営上の人的な負担も少なく済みます。
これに対して、「PHP+mySQL」と言ったシステムは、Eコマースを自社で構築するために利用する仕組みです。
社内にシステムを組むノウハウがある場合には、この方法の方が遥かに利便性が高いといえます。
それは、リサイクルトナーのデータベースと一緒に管理することが可能であるということと、サイトの変更やカスタマイズを行う際の費用も必要ないためです。
逆に言うと、その分の費用で価格を安く抑えられることも可能になります。
実際に外部のEコマースを利用する際には、月額あるいは1点あたりとかで契約しますが、その分は価格に転嫁しなければ採算に合わないはずです。
もし、極めて安いにも関わらず、また外部のEコマースを利用してリサイクルトナーを販売している会社を見かけた場合、少なくとも自分はそこの商品を買わないと思います。
どんな粗悪品なんだろうと、逆に疑っちゃいますから。

ECサイト構築のハードル

さて、話をサイトの問題に移します。
実はECサイトを運営すること自体、最近では本当にハードルが下がりました。
普通に「パック」として利用できるEコマースサイトが山のようにありますから。
しかし、逆に言うと「ハードル」が下がった分、ライバルが多くなることを意味します。
極端な話、「リサイクルトナー」のECサイトを作り、翌日から販売することも、ある程度のやる気と知識があれば可能だと思います。
しかし、だからと言って、それが商売になるかどうかは別問題。
リサイクルトナーは売り切りではなく、カートリッジの回収から納品に至るステップが多く、また、品質の差もあります。
循環型のビジネスは、「信頼」がすべてですから、安くするための努力だけではどうしようもないんですね。
もし、自分がこれからECサイトを構築するなら、そのサイトでしか手に入らないような商品を売りたい。
それが何かを見つけるのは、リサイクルトナーを売るよりももっと大変かもしれませんが。

ちょっと難しい話になってしまいましたが、要約すると、以下のようになります。

  • ECサイトは内部システムと外部システム(Eコマースサイト)の連携でなりたっている
  • 外部システムを内製化できる企業は販売コストを安く設定することが可能
  • 外部システムを他社に任せている販売サイトは、その分の料金が価格に転嫁されている
  • 今では誰でも外部システムをパックで利用することが可能
  • しかしリサイクルトナーの販売はノウハウが必要であるため、誰しもが扱えるものではない