世界最強コラボ「OPM250L+CFRTP対応V-LINE射出成形機」


ソディックはOPM250Lだけじゃないぞ!

まあ、板はお祭り騒ぎのようで、今日一日ぐらいはいいのかな?って感じです。
株価はマーケットで決まりますが、今日自分が気にしていたのは「出来高」。
この価格は圧倒的に出来高が多いレンジです。
つまり、信用売りも買いも、ここに集中してますから、そう簡単に上抜けすることはないです。
だから、端からストップ高なんて期待してないし、しない方が絶対にいいと思ってました。
信用整理の方が重要です。
今日の出来高で、おそらく昨年来の信用整理は終了したように感じてます。

さて、東証一部へ昇格した場合、企業側と投資家側には双方にメリットがあります。
投資家からすると、言わずと知れた「INDEX」ですね。
GPIF対象となりますから、逆に思惑で買われることになります。
さらには、ソディックは国策中の国策銘柄で「ものつくり日本」の中心的存在ですから、GPIFからしても投資対象にしやすいのではないかと、淡い期待を持っています。
まあ、そんなことを期待するよりも、実際にここが大化銘柄だと一般投資家に認知してもらった方が、よほど価値があります。
そして、ソディックにとっても大いにメリットはあります。
・ 対外的信用
・ 従業員のモチベーション
・ 安定株主の増加

少なくとも自分が思うにメリットの方が圧倒的に多いと思いますよ。
とりあえず、一部昇格の感想はここまで。
それでは、今日の本題です。

ソディックはCFRP/CFRTPの隠れた関連企業

どうすれば、ソディック+OPMの可能性を上手く説明できるのか、本当に難しいですね。
特性上、どうしても技術的な話にならざる得ないですからね。
ここのブログでも、何度も同じ内容の説明をするのは、テーマを理解してもらうためには繰り返ししかないと思ってるためです。
それで、今日のテーマは、ソディック一部昇格記念として「CFRP及びCFRTP」を取り上げます。
今までずっと、OPM中心でしたけど、今日はこのテーマを少しだけ掘り下げます。

今年の大テーマ、炭素繊維強化プラスチック

以前から声高に叫んでますけど、なんでこれが大テーマになるのか。
わかりやすいのは「東レがボーイング社から1兆円規模の受注」ですかね。
CFRPはとても軽くて丈夫なんですけど、かなり高価です。
しかし、それでもボーイング社はその素材を採用したんです。
理由は簡単ですね。
軽くすることで燃費が格段に良くなりますから、ランニングコストを考えれば、絶対にその方がメリット大きい。
そして、同じ理由で今年から「自動車業界」にもその流れが来てます。
フォルクスバーゲン・アウディ・BMW等のドイツ勢はすでに市販者ベースで炭素繊維樹脂を採用しました。
まあ、高級車だからできるってことかもしれないですけど。
しかし、この流れを世界中の自動車メーカーが追随してます。
そのため、東レだけでなく、三菱レイヨン・帝人等の繊維の巨人達は、この分野を最大のターゲットに研究開発を進めています。
なんせ、マーケットが尋常じゃないですから。

そして最近(でもないですが)ではCFRPとは違って熱可塑性樹脂を母材としたCFRTPの開発が進んでいます。
CFRPよりも安価で素材を溶かして冷やし固めることが可能となる素材で、こちらの方が、量産性に優れています。
それで、そのCFRTPとソディックとはどんな関係なのかですが。
昨年来、何度も自分はソディックのIRに対し、この問題を投げ掛けてまいりました。
その度に丁寧な説明を頂戴しており、旧ブログにもそれは載せてます。
実は、ソディックには、OPM250Lとセットでの販売を目指す装置にV-LINE射出成形機があります。
OPM250Lばかりにスポットが当たりますけど、ソディックのもう一つの目的が、このCFRTPを射出成形できる装置の販売です。
そのために、IPF始め、すべての展示会で「炭素繊維系プラスチック用」の射出成形機を出品しています。
この装置の凄いところは、「CFRP及びCFRTP専用」の射出成形機ではなく、既存の装置にセット可能はアタッチメント仕様にしているところです。
今後益々膨らむ需要ですから、既存の装置がそれを使えないのではいかにも問題がありますよね。
東芝機械が「CFRTP」を混練し射出できる装置を発表しましたけど、ソディックは専用機でないところがすばらしい。
しかしながら、ソディックがCFRTP関連企業との認識はマーケットは「ゼロ」ですよ。
この辺りの宣伝下手は本当になんとかしてほしい。
しかし、よく調べればソディックはこの分野へ本気で参入するつもりであり、もしかすると、すでに装置が販売されているかもしれません。
射出成形分野はソディックの弱点と言われてましたが、これがうまく採用されるようになると、OPM250Lとの相乗効果がさらに高まります。
それも、最大のターゲットとしている「自動車業界」で。

なんでOPM250Lとの相乗効果が期待できるのか?

ソディックのパンフレットって基本的に業界人向けですから、なんで相乗効果が期待できるのかってわざわざ説明してません。しかし、私どものような素人は、その意味を俄に理解することは不可能です。
そこで、その理由を簡単に説明します。
知ってる方は読み流してください。
OPM250Lの主な造形対象は「金型」です。
そして、ソディックの開発した射出成形機はOPM250Lが造形した「金型」を使ってプラスチック等を成形します。
そのため、企業内にこの2種類の装置があれば、金型から部品までの一貫生産が可能となるため、「相乗効果」が期待できるってことです。
「なーんだ、そんなことなら誰でも知ってる」って言われそうですが、ちょっと待ってください。
実は、そんな単純な話でもないかもしれないですよ。
パッパ的発想は、もう少し先に行ってます。
この「CFRTP」なる素材は、長繊維(1mm)のまま成形しなくてならない素材なんです。
もし、射出成形時にそれが短くなると、「強度」がなくなって「製品」にならない。
そのため、v-LINEはその状態を保持したまま、射出することが極めて重要な要素になる。
また、V-LINEから射出された「CFRTP」は金型に収まった際、金型内部の温度を上げたり下げたりしながら「成形」する必要があるんです。
これは、様々な文献に書かれてあります。
だから、「CFRTP」用の金型は「温度」管理ができないと「使えない」ってことになりますよね。
そこで重要になるのが、「コンフォーマルクーリングテクノロジー」なんです。
ご存知のようにOPM250Lで造形した金型には「コンフォーマルクーリング」を配することができます。
それも、OPMのノウハウが詰まった水管です。
この水管を利用することで、金型内部の温度管理が可能になる。
但し、自動車で使う大型の部品はもう少し先になるでしょうね

理解できました?
簡単にまとめると以下のような感じ。

  • 1 自動車業界では炭素系樹脂のCFRTPが主流になる
  • 2 CFRTPを成形するためには、「温度管理」が必須だ
  • 3 2を実現するためには金型内部に3次元水管を配する必要がある
  • 4 CFRTPを射出成形できる装置が必要になる

自動車業界で利用する金型+射出成形、その役割を担う本命はズバリ!

「OPM250L+V-LINE」のコラボだ!

であってほしいなあ。
あくまでも可能性の話ですよ。

世界最強コラボ「OPM250L+CFRTP対応V-LINE射出成形機」」への2件のフィードバック

  1. パッパさん、こんばんは
    祭りの中、充実したレポートありがとうございます。
    今回のレポートでCFRTPなるものイメージできました。
    ゴールは今じゃなく、まだ先に向かって進んでいること
    理解できました。

    1. 豆さんこんにちは。
      調べると、いろいろおもしろいことがいっぱいわかってきますよ。
      別に技術的な問題とは限らないですけど。
      今日、ひとつ記事書きます。
      妄想記事ですけどねw

motopapa7722 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>