決算雑感


いろんな見方があるのは当たり前のことですね。
相場が投機化してる時点で、決算後の下落は人気株の宿命です。
下がった理由なんて後付けですから。
マスコミで言う「〜からの思惑でウンタラカンタラ」という取って付けた様な理由と同じ。
相場は相場に聞けですから、明確な下落理由がないのであればマーケットの意見が総意というだけの話です。
しかし、それがそのまま企業価値を反映したものでないのも事実。
会社が利潤最大化のための努力をしているので、株価を必死に上げるために頑張っている訳ではないですから。
自分たちは某掲示板のような、我田引水のための道具には正直辟易してます。
自分で情報を調べることもなく、俄か知識であーだこーだと言われてもね。
それを信じて売ったり買ったりするのはちょっと「投資スタンス」からすれば、明らかな間違いだと思います。
という自分も頻繁に「あそこ」に色々書き込んでいたことをも反省する次第ですが。
株式投資を始めて25年経ちましたが、今でもソディック、っていうかOPM程の可能性のある銘柄は早々見つけることはできないです。
単純に株価だけから判断すれば、ミクシーとかのゲーム関連の方が暴騰率は高いのかもしれないですけど、ずっと世界標準銘柄を探してきた自分にとっては「投機」の対象にはなっても「投資対象」にはならない。
だから自分はOPMに賭けたんです。

さて、今回の決算について触れたいと思います。
ソディックの体質として、今回の決算はあまりにも予想通りでした。
この決算から特に中身を精査する必要もないです。
強いて上げるならば「売上高」がコンセンサスよりも約9%も高く設定されている点と、それにも関わらず営業利益は僅かの上昇になっている点。
純利益を減益と予想しているのは、決算資料が出るまではコメントできないですね。
営業益の伸びが低いのは、為替の変動率の問題と仕入れ価格高騰を考慮してるのかな?
但し、ソディックの場合は生産拠点が世界中にありますから、為替変動の影響はそれほど大きくはないと思ってます。
まあ、その辺も外的要因が大きいですから、企業としての価値を考えるに当たって、自分達は「売上高」を基準に判断するしかない訳です。
売上げが伸びない限り営業益も増えないですからね。
さて、今期のコンセンサスと予想の差が約60億。
これが何に当たるのかは公表されませんけど、その中には間違いなくOPM250Lも入ってます。
ある意味コンセンサスよりも60億多く見積った時点、かなり強気だと言えなくもないですね。
ちなみにOPM250Lを60台売った場合の売り上げは約45億ぐらいだと思います。
おそらく、OPM250Lの利益率は他の工作機械よりも断然低いはずですから、会社への利益貢献度は微々たるもんです。
これが、売上げの伸びに対する営業利益率の低下要因ではないかと、個人的には考えてます。
もっと、具体的に言うと、60台の内12台はすでにOPMというグループ企業への提供なので、利益率はさらに押し下げます。
これが売上げの伸びと利益の伸びが相反する原因です。
逆に言えば、この利益率低下がOPM250Lの出荷台数の伸びを証明してると言えなくもない。
まあ、これに関しては、あくまでも希望的な読みですけどね。
さて、問題は今後の展開です。

段階的にはOPMとソディックが主導するDDM事業が柱になってきます。
今回の数字には、その予測を織り込んでません。
なぜなら、それはOPMラボの事業だからです。
前から言っているように、OPM250L本体の売上げとか利益を大きく期待することは、ビジネスモデル的に少し違います。
以前、ストラタシスと3Dシステムズの話をしましたが、OPMが目指す方向はDDM事業でソディックが装置販売。
じゃあ、どちらの利益率が大きいのかというと、圧倒的にDDM事業が大きい。
OPM250Lを量産型として原価を低くしても、100台売って10億がやっと。
しかも、DDM事業では売り切りではなく1台の装置が毎年継続的に売上げを叩き出してくれる。
森本社長がDDM事業とメンテナンス・サポート・サプライ品の売上げ等、数年で100億を目指すというのは大風呂敷でも何でもなく、客観的に可能な数字なんです。
すでに、20台の装置がフル稼働状態で、毎年ドンドン装置を増やし、さらにOPMシリーズが大型化をします。
さらに、OPMラボ以外の企業との連携が始まりますから、夢は広がります。

決算雑感」への7件のフィードバック

  1. パッパさん
    お久しぶりです。ジジです。
    (30代なので無知なところがありますが、ご容赦ください)

    決算前の上方修正で追加応援して、現在、超絶含み損ですが、
    手放す予定は、ないです。(石の上にも3年で、3年経ってから決めます)

    私ごとですが、来月、記念配当を貰い、総会に出席予定です。

    日々、過ごしていると、世の中の動きが、どう考えても
    ソディックが活躍すると勝手に認識しております。

    ?日本は少子化で人口減少。職人が減っていく。
      → 未来の産業は、金属3Dプリンタが活躍する。
      http://www.j-tic.co.jp/h70525.htm
      『導入活発化する金属3Dプリンタ/積層造形の
      金属製品・金型への活用技術・事例及び今後の展開』

    ?日本政府の追い風が吹き、中小企業が、設備投資をする。
      http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/1949/00004348/20150430_2.pdf
      『三次元積層造形技術の活用に関する調査研究』

    ?OPM250以外で非常に期待しているもの。
      新機種ハイサイクル小型横型射出成形機
      http://www.jsim.or.jp/kikansi/pdf/sanki201504.pdf
      『13ページ』

    ?投資している企業が、平成 27 年春の勲章 を授賞。
      長期で持っていれば、とてつもない対価が必ずくると思っています!
      http://www.meti.go.jp/press/2015/04/20150429001/20150429001.pdf

    ?安倍さんの本腰の入れ具合。
      http://newswitch.jp/p/639
      『安倍首相が「ロボット革命」宣言に込めた決意―オールジャパン体制が始動』

    (*^・ェ・)v 
    パッパさん、ボクの今年のマーケットは、『金属3Dプリンタ』と予想していますよ!
    今は、含み損ですが、年末にかけて、ニョキニョキ笑顔となることでしょう♪
    今後は、こちらのコメントに本音をドンドン入れて行きます。
    よろしくお願いします。

    来週、台湾団が来ますね。
    http://www.caemolding.org/acmt/chinaplas2015-wk/
    『ACMT-Chinaplas2015國際橡塑膠展-參訪團』

    世界のマーケットなので、どこかで凄いシェアを取れれば、
    保守的の化学反応が楽しみです。
    それでは良い週明けを♪

    1. こんばんはジジさん。
      ここはコカコーラと同じです。w
      今後3DPというデジタル生産革命がどんなことになるか、勉強した人間なら、割と簡単に理解できます。
      信じてれば絶対にいいことありますよ。

  2.  私もソデックとそのグループの可能性を感じています。目先の株価の上げ下げだけに目を奪われると、それは丁半博打そのもののように思います。その企業の可能性と裏打ちされた業績が大切ですね。そこに目配りしたいものです。
     いつもその可能性の技術や取り巻く環境について学ばせて頂いてます。現在の株価は人気投票の結果であって、素直に受け止めるしかありませんが、大きく変化する前夜で基礎的条件が整いつつあるように思います。
     今後とも貴重な情報を発信して頂けるようお願い申し上げます。

    1. こんばんは。
      ご無沙汰してます。
      ヤフ掲があれでは、もううんざりですね。
      自分を信じ、ソディックを信じ、OPMを信じる。
      株価は後から付いてきます!

  3. パッパさんへ

    米国の最新レポートを展開します。
    ソディックの未来が楽しみですw
    http://www.onlinetmd.com/Article.aspx?article_id=186880#.VVnYhCww_IV

    サンノゼ、カリフォルニア ? 全世界のIndustry Analysts社(GIA)当局は、放電機械(EDM)についての包括的な世界的なレポートの公開を発表します。
    EDMsの世界市場は2020年までに85億ドルに達すると予測されています。そして、生産(例えば合金、複合物と陶器)において合成の材料の増加している使用によってドライブされます。

    金属除去のための生産とツーリング装置と定義されて、EDMは、強い成長を目撃するために予測されます。
    金属成形は、最も基本的な処理活動(すべての製造プロセスで広く一般の)を意味します。
    複雑な幾何学的形状といろいろな最終用途セクターの構成要素のサイズへの増えつつある需要は、化学で、電気で、熱のエネルギーに基づく最新の金属除去技術の重要性を刺激しています。
    医療装置産業で、従来のテクノロジーを不適当にする機械加工挑戦をつくる、独特で複雑な装置形に、最小限に観血外科的ツールの発達する人気は、終わっています。
    EDMingすることは、過去10年を通して、工作機械産業への重要な影響を作りました。
    ツーリングと機械加工の上る費用と競争力を保つ増加した圧力は、要因がEDMのような効率的で、効果的金属除去技術に対する関心を活気づけていることを表します。

    従来の切削工具と対照的に、EDMの低い消耗は、医療と航空宇宙を含む多様な工業縦の向こうで、その養子縁組をドライブしています。
    最終用途セクターを製造している医療装置において、EDMベースの機械加工の使用は、整形外科、心臓学、歯科医業と眼科学の分野で、バイオ移植片への増えつつある需要から利益を得ています。
    また、複雑な形で合成の精密な部品を製造するためにテクノロジーに穴をあけているEDM穴に、航空宇宙の部品メーカーは、ますます頼っています。

    来たるべき年には、安定した自動車製造は、EDM(特に自動車部品および構成要素の製作のコンピュータ数値制御(CNC)EDM)の需要に拍車をかける準備ができています。
    同時に人間の干渉を減らす間、熟練労働の世界的な不足はオートメーション化したCNC EDM(それはより大きな正確さと精度のための機械加工方法を自動的に制御するコンピュータ支援機械です)の需要を引き起こしています。
    成長の機会にもかかわらず、市場は高速ミリング(HSM)と超高速のレーザー・ミクロ機械加工から代用の発達する脅威のような挑戦の舞台になり続けます。

    EDMsについての新しい市場調査レポートによって述べられるように、分析期間にわたる11.4%のCAGRで、アジア太平洋は世界中で最大で最も成長の早い市場を表します。
    地域の増大は迅速な工業化のような幅広い経済的要因によって導かれます。そして、基盤開発に対する政府関心を増やします。そして、商品とサービスのために製造ベース、上る所得水準と強い消費者需要を拡大します。
    その中に、レポートで援護される鍵となるプレーヤーは、AA EDM CORP.、AccuteX EDM、ボーモントMachine、CHMER EDM、シュバリエMachinery社、Excetek Technology社、GF Machining Solutions、ケントIndustrial USA社、クヌースMachine Tools USA社、牧野フライス製作所、MC MACHINERY SYSTEMS INC、ONA ELECTROEROSION S. A.とSodick社を含めます。

    「放電機械」というタイトルのリサーチレポート:
    Global Industry Analysts社によって発表されるGlobal Strategic Business Report」は、世界中で一流のプレーヤーの市場動向、ドライバー、挑戦、合併、取得と他の戦略的な企業行動の広範囲のチェックを提供します。
    レポートは、米国、カナダ、日本、ヨーロッパ(フランス、ドイツ、イタリア、U.K.、スペイン、ロシアとヨーロッパの休み)、アジア太平洋(中国、インド、韓国、台湾とアジア太平洋の休み)、中東とラテンアメリカ(ブラジルとラテンアメリカの休み)を含む主要な地理的市場のために、米ドルで市場予想と予測を提供します。
    米国市場のために分析される製品部分は、RAMその他を含みます。

    1. こんばんは、ジジさん。
      返信遅くなり申し訳ございません。
      放電加工と言えば、ソディックは世界的メーカーですからね。
      当然と言えば当然かもしれません。
      せっかくサンノゼに子会社があるんですからね、ガンガン行ってほしいです。

  4. パッパさん

    時代の流れのエネルギーを感じる今日この頃です。
    まずは、OPMラボの気になるニュースです。
    http://www.cybernet.co.jp/spaceclaim/seminar_event/special/special2015.html
    『SpaceClaim特別セミナー 2015』

    パッパさん、タイムテーブルが名立たる企業でして。
    もう、興奮ものです!

    ◆一部抜粋

    >>ユーザー講演:株式会社OPMラボラトリー
    >>金属3Dプリンター事業へのSpaceClaim適用事例の紹介
    >>株式会社OPMラボラトリー エンジニアリング事業部
    >>事業部長 網岡 弘至 氏

    >>金属3Dプリンターを用いた部品加工は、近年急速に普及が拡大している。それに合>>わせて、顧客からの要求納期も厳しくなっており、事業全体の効率化が求められて>>いる。当社では設計業務の効率化のためにSpaceClaimを導入し、設計工数を以前>>よりも半減させるなど、高い効果を得ている。今回の講演では、当社の事業内容、>>実際の設計事例とその効果などを紹介する。

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