ソディックは、OPM250Lをなぜ60台も生産しようとしたのか
これから書く内容は、もしかするとかなり的外れな内容なのかもしれないですから、
あくまでも、個人的見解と前置きしておきます。
さて、OPM250L年間60台ってどこから来た数字だと思います?
販売計画に沿った生産計画での台数だとか、マーケッティングした結果の数字だとか?
さあ、どうでしょう。
これについては、ソディックと森本社長の機密事項かもしれないですね。
自分がこの台数について、一度、担当に聞きました。
答えは、あくまでも「販売目標」だ、とのこと。
まあ、営業の立場からすればそうでしょうね。
この台数をもの凄い台数だと思う人は、金属3DPの世界をよく理解している人です。
2014年度の金属3Dプリンター世界出荷台数はおおよそ140台。
EOSのシェアは45%ぐらいとして、140×45%=65台。
もし、OPM250Lがその販売目標を達成したなら、
なんと、EOSと同じシェアになってしまう。
開発して、翌年いきなり世界のトップシェアと肩を並べるかもしれない。
でも、ソディックOPMはその途方もない販売目標を掲げた。
現在はテスト造形期間なので、結果が出るのはたぶん2か月後ぐらい?
しかし、今日のテーマはこの台数が売れるかどうかという話じゃないです。
この数字の出どころが知りたかった。
つまり、その根拠ですね。
それで、色々調べた中に、OPMの技術論文を見つけました。
金属光造形複合加工企業間ネットワーク構想
金属光造形複合加工技術による精密金型製造技術開発とネットワーク企業連携の概要
http://www.opmlab.net/tech_paper/images/2009_plastics_age_11-1.pdf
この資料に60台のヒントがありました。
さらに、今回ソディックがOPM250Lと同時に展開しようとする「射出成型機」も。
金属3DP装置60台、射出成型機45台。
この時点の構想は「LUMEX」です。
あくまで想像ですけど、この構想に松浦は難色を示したんじゃないですか?
森本社長のとんでもない構想に「そんなバカなことできない!」って感じで。
ちょうど論文が発表された時期も2009年11月ですから。
それで、この構想に乗ったのが「ソディック」。
これが、松浦からソディックに乗り換えたきっかけだったような気がします。
そして、自分がかねてから書いてきた「企業間ネットワーク」に繋がります。
森本社長はこの構想に具体的な台数まで指定しました。
彼のことですから、この数字の根拠は絶対に計算してます。
OPMだけでOPM250Lは20台ぐらい。
それ以外で40台のネットワークが当面の目標となる。
この表にある、「国際」という言葉が味噌ですね。
国内だけのネットワークではなく、世界的なネットワークを念頭に置いています。
社長は自分に「世界中のOPM250Lをネットワークで結ぶ」と断言しました。
当然、中には、独自に使いたいと言う企業も出てくるとは思いますが、実はそうであっても、OPMネットワークに参加せざる得ない理由があるんです。
種々データ共有クラウド
OPM250Lを動かして金型を造形するためには、そのためのノウハウが必要になります。
従って、いきなり装置を導入しても、すぐに金型を造形できる訳じゃない。
しかし、OPMクラウド(俗称)を利用すれば、長年OPMが培ってきたノウハウを自由に活用することが可能となり、工程管理からパーツ管理、ガスベント(ポーラス)管理までもノウハウを利用することが可能になる。
それがデジタルの特性ですから。
結局OPMクラウドに参加した方が絶対にメリット大きくなるんです。
これには、二つのメリットがあります。
一つには「ノウハウやソフトの共有」もうひとつが「営業的」側面。
クラウドに参加した企業はノウハウだけでなく、現在の稼働状況までも情報として共有しますから、空きのある各マシンを利用することも可能。
営業は、自社だけの生産ラインで仕事を考える必要はなく、クラウドに参加する各マシンを利用することができる。
まあ、このあたりは前回にも書いたことですから、復習になります。
ちょっと話を戻します。
マシンの稼働状況が高めることは、その金属粉を販売するOPMにとって、大きなメリットがありますよね。
機械だけでなく、稼働率がを高めることで「金属粉」の売上も伸びる。
まさに互助会みたいなもんですよ。
さらに、そのネットワークは年々増え続け、大型化・スピード化もガンガン進みますから、台数増加率以上に金属粉使用率は増え続けていきます。
単純にレーザースピードが倍になれば、台数が同じでも、金属粉は倍使われます。
台数が増え、レーザーが高度化されれば、倍々ゲームで売り上げが増えます。
初年度いきなり年間60台という販売目標を掲げた理由は、1年間でOPMクラウドを完成させるという森本社長の絶対的な自信の表れだと思います。
もう少しすれば、自ずと答えが出ますよ。
それまで、静かに情報が出るのを待ちましょう。
世間をアッと言わせましょう
すごい いや〜 本当に 凄い
その 読み 通りに なる 可能性は
かなり 高いと 思います
私も 此処で 詳しい事は 言えないのですが 何故か この数ヶ月1000円から1100円台の ボックスなのか ?
タダの 信用買い残の多さでは 無いのです
もとパッパさんが 話されてる事と
私なりに 思ってる 事が 実現されたら 恐らく とんでも 無いことが
ここ 数ヶ月で 出て来ると思います
masaさん、おはようございます。
たぶん、巷の情報だけでは、あまり有益は情報って得られないと思います。
何かを掴むためには、生の情報・過去の情報・報道を総合的に付け合わせる必要があります。
今回、自分がたまたまこの事実を見てから、森本社長のビジョンが何たるかがようやく理解できました。
ぼやーとした構想が明確なビジョンとなった感じです。
コメントありがとうございました。
来月4月15日に東京ビッグサイトの金属3Dプリンター見学会に行って来ます。僕のFBのイベントにも載せています。今後の展開が楽しみです。(坂本 勲 熊本県)
130さんコメントありがとうございます。
青木さんという担当がいらっしゃると思います。
IPFでは30分程情報交換させていただきました。
よろしくお伝えください。
まあ、私が誰か知らないと思うので無理かもしれませんがw
また、FB楽しみしてます。
その際には、ここにまたコメントお願いします。
リプライ、有り難うございます。
いつも詳細な分析ありがとうございます!
OPMネットワーク化が軌道に乗った場合、OPMはリアルタイムで世界中の導入企業の新商品開発状況【戦略】を把握できる事になりますよね?
クラウドの様な存在
Google的な感じでしょうか?
新たなビジネスも生まれそうです
先日の森本社長コメントの〆で、旧M社のモノも以前使ってたが、圧倒的にOPM250Lのスペックが高いと言った主旨のコメント
イニシャルトークでは有りましたが、M社を突き放した感じに思えました?
10年タッグを組んでたM社ですが、森本社長の求める要求スピードについて来られ無かったので見切った?
もしくはソディックと組む事で、M社にも変革を促す為、切磋琢磨し競い合わせ様としている?
極論、森本社長はOPMテクノロジーの早期普及、世界展開が目指す所ですから!
あれ?
シャア閣下は、初めてでしたか。。。
遅い!!ww
自分がこのクラウドの存在を知ったのは、社長から直接聞いてときです。
当時、掲示板にも書きましたが、そんな先の話に対する反応はなかったですね。
まだ、コンフォーマルクーリングに注目が集まってましたから。
自分が最近このテーマについて書くのは、3DPの本来の目的について知ってほしいからです。
森本社長は、もう10年近くこのクラウド思想を追及してたようで、そのデータベースはすでに完成しています。
逆に言うと、だから世界初の普及型金属3DPを開発できたともいえます。
>OPMはリアルタイムで世界中の導入企業の新商品開発状況【戦略】を把握できる
この点については、むしろ、ここから始まったと言っても過言じゃないです。
生産リソースをいかに有効に活用するかが、ビジネスを考えた場合、極めて重要な要素ですから。
その他のノウハウとか技術情報とかソフト部分のクラウドについては、ドンドン進化させればいい話ですからね。
>>新たなビジネスも生まれそうです
気づきましたか?
これ書くと笑われるので、書いてないですけど、まさにこれがドイツのインダストリー4.0なんです。
森本社長は常にドイツの動向・情報を気にしてますから、インダストリー4.0の発想から、生産現場に現在設置されている、すべての工作機械等をネットワークで結ぶことも考えているものと思います。
またそのためのシステムも、もしかすると開発中かもしれませんよ。
これについての情報は、あまり調べてませんけど。
日本版インダストリー4.0はOPMが担う、なーんてこともあるかもしれませんね。
今度、社長に聞いときますw ← 嘘。
この方では?
朝清さん:
http://t.co/SropeCSJfC
ソディックは、OPM250Lをなぜ60台も生産しようとしたのか。 おもしろいです。 拡散お願いします。 – 4 時間 7 分 40 秒前
http://ggry.net/trend4/?theme=OPM250L
なるほど、ありがとうございました。
たぶん、ホルダーですねw