かる〜くインダストリー4.0ネタ
昨年来、何度もここのブログでインダストリー4.0を紹介してきました。
3年前からドイツで提唱してきた、第四次生産革命(産業革命じゃないですよ)のことです。
生産における一大変革ですね。
簡単に言えば、生産現場をデジタル化するってことです。
すべての生産設備はインターネットに接続され、デジタルで管理できるようになると宣言したんです。
でも、そんなことは、すでにアメリカの個々の企業で実践されてますから、特段びっくりするような話でもないような気もします。
おそらく、近々そうなるであろうことは、誰しもが気付いていたことだと思いますから。
しかし、それを国家レベルで推進しようという意気込みが凄いじゃないですか。
国策で生産現場を全部デジタル化するぞ!ってことですからね。
工作機械の世界は、そもそも国境なんて存在しない中で仕事してますから、ドイツやアメリカの動向は常にチェック済みです。
ご想像の通り、すべての生産設備はインターネットに繋がって、プログラムされて目的のものが作られるって話です。
まさに、アトムの時代到来ですね。
そんな時代ですから、当然工作機械のメーカー各社はそれに向けた準備を始めてる訳です。
ということで、インダストリー4.0に向けたソディックの思惑を、ちょっとだけ考えます。
OPM250Lの立ち位置
OPM250Lが単なる「道具」だと思ったら大間違いですよ。
これこそ、インダストリー4.0の一翼を担う装置ですから。
言ってしまえば、「きっかけ」です。
ここで、誰かの言葉を思い出しませんか?
フォックスコンの会長テリーゴー氏の「3Dプリンターはギミック(仕掛け)だ」って言う言葉。
この言葉が深すぎて、当時のマスコミでは、いろんな憶測が飛び交いました。
今でもその真意ははっきりしないですけど、いろいろと周辺の情報を調べる中で、この言葉の真意を確信しました。
間違いなく、このインダストリー4.0発想です。
インダトスリー4.0の基本形はロボットと3Dプリンターですが、フォックスコンはロボドリルのファナック、3DPのOPMラボと、深い関係にあります。
そして、テスラへの部品供給とiCarの存在。
近々、フォックスコンはインダストリー4.0と同じコンセプトの工場を建てます。
つまり、「ギミック」とは今後始まるデジタルによる生産革命の仕掛けのことだったんです。
別に、ここで大袈裟に言うことでもなんでもなくて、そういう時代の入り口に立っているのは間違いないですから、当たり前の事を言っているだけです。早いか遅いかの違いです。
世界に冠たるフォックスコン・アップルですから、どの企業よりも先に生産革命を起こすであろうことは、容易に想像できましたよね。
そして、その一翼がOPM250Lになるかもって話です。
ソディックの思惑
それで、先日の日刊工業新聞に「マスカスタマイゼーション」という言葉が一部上場に際して使われました。
マスカスタマイゼーションというコンセプトは、インダストリー4.0の目的ですから、「手段」と「目的」の関係です。
つまり、ソディックはOPM250Lをその先頭バッター(きっかけ)に指定したってことです。
そして、OPMをどうしても傘下に治めたかった本当の理由、それは森本社長の「頭脳」です。
何年も前からマスカスタマイゼーションを提唱してきた森本社長のノウハウが、ソディックの今後を左右します。
単純に「金型」とか「金属3DP」という問題ではなくて、データをどのように活用するのかという、その先の話になっていることを意識する時期に来てますよ。
まあ、今日はこの辺で。。
おやすみなさい。。。
Zzzzzzzz
3月31日の日刊工業新聞見ましたか?
三菱重工業の子会社、ソディック、東レエンジニアリングの記事がでています。
特に三菱重工業の社長が、話している射出成型機と3Dプリンタの内容は、ソディックが発信している内容そのものです。
袖君情報の掲示板に記事をアップしてますので、見てみてください。
こんにちは。
いつも情報ありがとうございます。
早速確認させていただきます。
先ほど、記事確認しました。
いい記事ですね。
自分達にとっては常識的な情報でも、全国紙で書かれれば、それなりに説得力もちます。
ただ、東レのCAEが一体なんなのかよくわかりません。
MOLDEX-3Dと同じカテゴリのような気がしますが、コンフォーマルクーリングの冷却シミュレーションができるレベルだとは思いますが。
いづれにしても、OPM250Lがいろんな意味で早晩大きな脚光を浴びることは間違いです。
もとパッパさん
こんにちわ(^-^)
専門性が高い資料なので、本板への投稿は見合わせました!
もとパッパさんの見解をお聞かせ願えると幸いです(^^)v
◎特に
【?「3Dプリンタの技術動向」
と
【?「安全保障貿易管理の面から見た3Dプリンタの現状」
濃厚な資料が満載です(^^)v
第19回研究大会終了報告 – 安全保障貿易情報センター
京極氏よりハード面から見た技術動向の報告があり、産業用の三次元積層構造技術( AM技術)の変遷、 … 次に井上氏から輸出管理における規制に関し報告があった。 … 第1セッション:「3Dプリンタの現状と将来」
http://www.cistec.or.jp/jaist/event/kenkyuutaikai/kenkyu19/index.html
第1セッションでは、「3Dプリンタの現状と将来」を取り上げた。3Dプリンタはここ数年急速な発展を見せているが、ハード面、ソフト面の最新動向、及び輸出規制の面からの討議を行った。
第1セッション:<3Dプリンタの現状と将来> 13:00〜14:50
報告者
? 近畿大学 次世代基盤技術研究所3D造形技術研究センター長 京極 秀樹氏
近畿大学工学部・学部長、工学部ロボティクス学科・教授
報告タイトル:「3Dプリンタの技術動向」
? 東京大学 工学部 精密工学科 教授 鈴木 宏正 氏
報告タイトル:「X線CTによるリバースエンジニアリングと3Dプリンティング」
? CISTEC 調査研究部 主任研究員 井上 道也氏
報告タイトル:「安全保障貿易管理の面から見た3Dプリンタの現状」
あっ、コメント気付きませんでした。
ゴメンナサイ、しっかりと確認した後、コメントしますね。^^;